ぶらりMOMA♪
日曜日、さて〜何しようかなぁ・・と、思いつきで、ぶらりMOMAへ♪
一応、Queens Borough community collegeの学生証を持っているので、MOMAは無料で入場させて頂ける♪
久々です☆
早速、中庭の怪しげな像達が目にとまる。マリア像に、アダムとイヴの世界に出てくる邪悪な蛇など・・。なぜにこんなにカラフルなんだろうか・・。
二階、三階部分は、コンテンポラリーなので、いつも違うものが観れる♪
初めてココに来たとき、一応、床に線は引いてあって、それ以上は作品には近づけないようになってたりするものの、かなり近くで観れてしまえる事や、写真撮り放題って事にかなり驚いたのを覚えている。
日本では、美術館内撮影禁止ですからねぇ・・・。
って事で、ぱしゃぱしゃ撮らせて頂きました。
気になる作品達です・・・。
六本木ヒルズのキャラクターを作った村上隆(Takashi Murakami)氏の作品がドドーンっと、展示されておりました♪
大学生の頃、六本木ヒルズの森ビルでバイトしてた時の事を思い出す・・。ココでお会いできるとは・・。
現代アートってのは・・理解できないものもたくさんあるけど・・・もう、感覚です・・・。これイイなぁ。とか、迫力あるなぁ・・とか、グッとくるなぁ・・とか・・。
友達の友達に、ハーバード大学で美術科で博士を出た方がいらっしゃるのですが・・そこ方の話によると、芸術作品が『芸術品』となるには、3つの条件がある。逆を言うと、この3つの条件のどれかが当てはまれば、いかなるものも『芸術品』と言えるんだ・・と。
(1)長い年月という時間を越え、各々の時代やその時のその国で使用されていた品。要は伝統品となる得るモノ。
(2)作る側が何かしら表現やメッセージなどを込めており、ソレを通して人に何かを訴えかける事ができようなコミュニケーションツールとなり得るモノ。
そして
(3)誰かが、「美しい」と感動さえできれば、それは『芸術品』である。
と、こんな事を言っていた・・・なるほどォ!!と、聞き入ってしまった話でした。
だから、自分にはよく理解できなくても、誰かがイイ!!って思えたら、それは、立派な芸術品なんだ・・と。そう思うと、ココはなかなか楽しい。
なんだか、よく解らないものもあれば、4階部分にはこうやって、学校の美術書に出てくるような有名な絵も展示されている。
お馴染みゴッホのこちら絵・・好きです♪初めてココで見たときにかなり感動した一枚です。
ルソーの「眠るジプシー女」は、中学の頃の美術の参考書に出てたのを見てから、一目ぼれでした・・。立体感の無い絵・・。月の光の具合やライオンの目の光・・。ライオンのうねる鬣やジプシー女のカラフルな服・・。そーっと、女に近づくラインの様子など・・・この世界感に引き込まれてしまいます・・。
これも、最初にMOMAで拝見したときは、感動しましたわ・・。
ダリの「記憶の固執」も初めて観た時に興奮した一枚です。
モデリアーニの絵をみると・・・小学校の時に図工室のドアに貼ってあった絵がモデリアーニの絵で、夜中になると首がのびて目が光るんだ・・っていう噂で、ぞーっとした思い出が頭の中でぐるぐる。
しばし、我を忘れ、ボーっとその場に座り込んでしまう空間がココ・・・モネの大きな絵画が展示されてあるお部屋。
こちらは、ピカソの一作品。まだ崩れていないときの作品なのでしょうね・・・。馬がすっごいリアルです。頭、胴、脚の比率が美しい。
このように、大御所の作品も多く展示されているMOMA。
一方、著名なる近代アーティストたちの作品も多々♪
ジャスパー・ジョーンズの作品は印象深い。最初にグッときたのは、ホイットニー美術館で彼の作品に出会ってから・・。
アンディ・ウォーホル、マリリン・モンローの作品の一枚。
などなど、宝の山ですMOMAは♪
今日、来て衝撃だった空間・・・
100以上あるTVモニターの先写るのは、一人の芸術家の生活模様・・。
きっと、家の至るところにカメラを設置し、24時間、自分の生活を記録していたのだろう・・。
この時点で、もう、彼の生涯がアート。
一つ、ひとつモニターを観察すると、どんなときも何か描いていたり、作品作りに手を動かしていたり・・・。
食べている時も。
それこそ、食事を作っているとき、着替えているとき、寝ているとき、あとはトイレ(トイレまで撮影されていました!)で用を済ますとき以外は、作品作りをしているのです・・。
これが・・・芸術家たるものなのか・・・と、これが、「職人」と呼ばれる人か・・・と。
ここまで全てを投球できる何かがあるって、すごい事だと思う一方・・・普通の人ではなかなかできない事だ・・と唖然。
そして、もう一つ。写真のコーナーでも興奮。
写真の授業でも話題になったポートレート写真。
被写体にこれでもか!ってくらい焦点があたってて、その人が主役でドラマが繰り広げられそうなショット。
この写真家、タイトルの付けかたとその背景が面白い。
例えばこの一枚・・。『Nevada 28yeas old $30』ってあるんですが、ネバダ州で撮った一枚で、28歳の方で、$30支払って撮らせてもらった一枚・・という事。
何とも、わかりやすいw
彼の写真は他も、こんな感じ・・。
街でみかけて人に、「ちょっと、写真とらせて〜」と、数十ドルでその辺の人をモデルにしてしまう・・。
その辺の人・・・人ってのは、誰もが主役となる・・ってのが伝わってくるくらい、活き活きと生々しいポートレートに、引き込まれてしまいました・・・。
NYのこういうところが、素晴らしいね。魅力的な作品との出会い・・・これはNY生活の醍醐味の一つです。