求人募集。

うちの歯科衛生士さんが、急遽産休に入る事になったため、この日曜日New York Timesに求人募集をのっけた。monster.comという求人サイトにものったわけだが、たった1日にして、FAXとメールの嵐。




送られてくるレジュメを拝見し・・・こっちの履歴書の書き方なんかを参考にさせて頂く(笑)

まず、“object”という欄がどのレジュメにも記載されているのだが・・・これって、日本語に訳すと「目的」・・って事ですよね??


"求人募集欄の歯科衛生士のポジションに応募する為"

・・・って、そらそうだ・・。って思うんですが・・・この“object”って、こっちのレジュメでは、ほぼ必ず記入する事のようです。




で、人によっては、長いLetterと共にレジュメを送ってきたり、歯科衛生士学校での受賞を添付したり・・・。
学歴、職務経験意外に、歯科衛生士として何ができるのか、自分にどんな特徴があるのか・・・いろいろと美しく言葉を並べるだけではなく、実技として何ができるか説明したり、資格を提示したり・・・。


「歯科衛生士」という一つの職種でも、こんなにも人によってアピールできる事が違うんだなぁ・・と。



うちのドクターは、先ず何をみるかというと・・・一箇所での職務歴が短すぎないかどうか
ころころと職場を変える人は、好まないのがうちのドクター。


これも、職種によっては、“次から次へと職場を変えていく事ができる能力がある人”と、みうけられる事があるのだとか。金融業界とかは。
このように、一箇所の職場に長く居座っている事を能力が高い人材とは見なさない業界もある。


いずれにしても、その業界における経験や、一体自分は何ができるのか、そしてそれを目に見えるカタチで証明できるもの(資格、業績、作品、特技等)を提示しなければ、雇用主に振り向いてもらう事は難しい・・・。

これは、どこの国でも同じ事だけど・・・自分には、そういうカタチとして提示できるモノが何もないなぁ・・と思うと、危険を感じる。



そして、ココNY(というか、アメリカ?)・・・エクストラで言語能力を記載している人が多いが、大抵がバイリンガル
だいたい、英語とスパニッシュ、もしくは、英語と中国語
うちのクリニックは、最低限英語と中国語はほしい。更に、日本語ができる人なら、尚可。


デンタルクリニックでもバイリンガルが希望されるくらいなのだから・・・一般企業は、ほぼ必須なのでは・・。


こうやって、求人募集の対応していると・・・自分自身・・・このままではいかん!と、焦りを感じる。






一方、このご時勢・・・とにかく、職にありつきたい!!という人が多くいるのではないかと思うのだが、アメリカ人は、自分の要求をも貫こう強気に出るところが、すごい。



今朝、FAXで応募してきた人にコンタクトをとってみた。インタビューに来ませんか?と尋ねると、先ず「おたくは、営業時間何時から何時?」と、聞かれ・・「通常は19時だけど、歯科衛生士さんは、9時〜18時くらいまで居てくれる事を望みます。」と答えると・・・「18時?それは、私には、長すぎるわ。私は17時には、オフィスを出たいの。・・・検討するわ。」と、断られる。


・・・え?
募集してきて、これ?


他にも、先ずはお給料を聞いて、自分が希望するのより少ないと、却下されたり。

中には、私たち受付の対応で、言葉にアクセントがあるのを聞くと・・・アジア人が経営している所・・・って事で、嫌がる事もあるのだとか。


やはり、資格を持っていると強いのか、もしくは、アメリカ人は自分の理想とする生活に妥協を許さないのか・・・失業率が高いのは、雇用する側の問題だけではないのかもしれない・・・なんて、感じた瞬間。


まあ、でも、自分の希望を貫くのは、悪い事ではないし、自分の生活を大切にしてるからこそ・・なんだろうが・・・ちょっと、カルチャーショック。



仕事を選ぶにしても、競争に打ち勝つべく自分の市場価値を上げなければ、話しは進まないので・・・何はともあれ、やはり努力なくしては、生き残れないですね・・。