チョイスがある豊さ。

2月第二週目の土曜から毎週通っていたESLのクラスも来週で終了となる。
1週間に1回だけだけど、さすがにあっという間に感じる。


前に通っていた英語の学校とは違って、さすがFlushingという地域がら、8割が中国人
私が持つ、前のめりな中国人(良い意味でですよ♪)というイメージとは違って、わりと皆控え目な方が多い。


台湾の文化は多少知っていても、やはり中国本土とは、習慣が違う事もあり、話しからいろいろ驚かされたり、へぇ〜〜〜って感じる事も多かった


うち、二人の女性は、中国政府の統計局で働いている。
政府の派遣で、半年、NYにある国連で仕事をしながら英語を勉強したりしている、という。


今日は、授業の後、数人でランチをする事になって、学校に近いマレーシア料理屋さんに入った。
マレーシア料理、といっても、中華もあれば、ベトナム料理もあり・・・インド焼きそば・・とかもメニューにあるわけです。みんな選ぶものは、てんでバラバラ。


私が頼んだインド焼きそばは、具材は不思議なものにしても、味は少し日本の焼きそばにも似ていた。まあ、でも美味しかったんで良し♪


中国の統計局で働く女性のうち一人は、5月末で任務が終了し、中国へ帰国となる。
NYへの派遣員応募時には、テストやら面接やらを繰し返し、やっとのことで選抜された彼女。
選ばれた時は、信じられなかった!という。
1000人いる従業員のうち、毎年5〜6人派遣員が選抜されるのだという。
職務歴やら、テストの結果や面接の結果から選抜される。
ただし、選抜されたら、『仕事』なので、半年は行きっぱなし。家族の同行も許されない。

北京に住んでいるという彼女、旦那さんと息子さんを置いて、NYに来ているわけです。


あと1ヶ月ちょっとで帰国になるわけだけど、「NY滞在は、どうだった??」なんて、話しから、「機会があったら、この国に住んでみたい?」と、聞いてみた。

「機会があれば、住んでみたい。そして、住むなら私はNYがいい。」と、いうので、なんで??と聞いてみた。

個人的には、NYよりも、西に行ってみたい私。ロスとか、カリフォルニアとか・・・。
向こうから移ってきた人の話しを聞くと、もっとゆっくりおだやかに時間が流れる、暖かい、そんなにせかせかしていない・・・って聞くので(笑)


彼女は、「『選択肢』がたくさんあるから。」と。

「NYは、いろいろなエンターテイメントを楽しめる。様々な国から人が集まってきて、いろんな文化が混じり合っている。同じ国から来た人同士の結束も強いから、孤独になることもない。そして、多くの国から来た人がいるからこそ、こ〜〜んなにたくさんの種類の食べ物が食べられる。常に、何をしようかと、何をするにも『選択する』ことができるから、刺激的。」と。



北京だって、今や世界の中でも大都会のうちの1都市。
そんな所から来た人でも、そんな風に感じるんだなぁ・・・と。


今、冬野花 著・誰も知らなかった「インド人の頭ん中」を読んでいても感じるのだが、宗教や、カースト制、そして国の社会文化的背景による制限が多いこの国。
『選択肢』どころか、生まれた時から、◯◯とはこういうものだ!!・・・みたいな固定概念から、選択する事自体頭にも浮かばない事が生活の至るところに見受けられる。



自分は幸い?にして、『選択肢』の多さでは、世界でもトップレベルに入るくらいの所に生まれ育っている。
日本という国の東京という街。
暮らした事のある場所は、台湾の高雄という台湾の中でも第二の大都市。
そして、今は、ニューヨークという、アメリカの中でも、いや世界からみても、大都市と呼ばれる街に居る。


よく考えてみれば、生まれてこの方、自分は本当に多くの『選択肢』に囲まれて生きてきたんだなぁ・・・と。
『選択肢』が多くても、庶民なんで“贅沢”な『選択肢』とは無縁ですが・・。(笑)


お料理だって、いろんな国のお料理を口にした事がある、娯楽だって・・例えば、ディズニーランドにだって行った事がある。幸いにして東京ディズニーリゾートなるものが日本には存在する。映画だって好きなものを観に行ける。博物館、美術館も豊富。食べるものに、制限はない。どんな肉だって食べられる。目的地に行くのに、いろいろな交通機関を使うことができる。様々な習い事や教育を受けるもできる。


例えば、洗剤一つ買うのにだって、た〜〜〜くさんの種類から選ぶ。
コンフレーク1箱買うにしたって、スーパーで専用コーナーができるくらい、たくさんの種類が並んでいる。



『選択肢』が豊富すぎるくらいの中で生きている自分。

ちょっと、客観的に観ると・・・これって、すごい事なんだろうねぇ・・・。
麻痺してて、“当たり前”になっていたけど・・。



こういう発見をすると・・・なんか、いろいろな事にありがたさを感じる。