『告白』・・・衝撃的でした・・・。

6月25日〜7月16日まで、Asia Film Festivalが開催されている。

香港、韓国、そして日本などから、選りすぐりの映画がマンハッタンで上映されている。


1Aveと2Aveの間、47stは国連本部の近くに所在するJapan Societyでは、7月1日〜7月16日の間、『おとうと』、『誘拐ラプソディー』、『ウルトラミラクル ラブストーリー』、『告白』、『世界の中心で愛を叫ぶ』、『嫌われ松子の一生』、『ヴィヨンの妻』、『ゼロの焦点』などなど計20本が上映される。


日本の映画やドラマに飢えていたので、これは、どれか観に行こう!!と、話題?と聞いて『告白』のチケットを購入。
7月4日の独立記念日に、鑑賞してきました。・・・意外にも、日本人よりもアメリカ人のほうが多かった!!


こっちでは、“Confessions”と訳されている『告白』。
原作、湊かなえ・著『告白』を、『下妻物語』や『嫌われ松子の一生』などを生み出した中島哲也が監督した映画。




・・・衝撃的でした。
いろいろな意味で。


まずは、その映像の美しさ。
そして、スピード感のある映像の展開に、話がごっちゃになってしまうのでは?と思うものの、うまく一貫性が保たれていて・・・だからこそ、瞬きするのも忘れてしまうくらいに、スクリーンに釘付けになる。
松たか子の演じる森口先生・・・人は、大事なモノが壊れたとき・・・人ではなくなるのかなぁ・・と、かなりコワかった・・。最後のほうで、号泣するシーンがあるのだけど・・・あの泣き方には、鳥肌がたった・・。

正常とは言えない中学生たち・・・これが、日本の中学生なんだ・・・って、まさか思う人は居ないだろう・・ってちょっとハラハラした。


何よりも衝撃だったのは・・・。

サスペンス・・ですよね?この映画・・・が、コメディ??とも思わせる会場の雰囲気。


何故か・・・笑いの渦が発するんです・・・。


私の横に座っていたのは日本人、旦那の横も日本人・・・両隣から笑いの声は、聞こえない。もちろん、私達も・・・。
確かに、いくつかのシーンは、笑えるような手法でみせてはいたと思うけど・・・。



え???そこ、笑うところかぁぁぁ〜〜???
違うだろっ!!

って、つっこみたくなるようなシーンで笑うんです・・アメリカ人。


例えば、犯人Bが、自分の母親を殺してしまうシーン・・・ヒュ〜〜っ!!!とか、言っちゃうわけです・・。


犯人Aが、自分の血をクラスメイトに付けるシーン・・・アハハぁぁ〜〜って・・。ウケちゃうわけです。


アメリカ人のツボが分からない・・・。いろいろな場面で、笑いが起こるのは、何故???と、気になって仕方なかった(汗)


笑える映画として観ていないこちらにしてみると・・・ちょっと、デリカシーが無いなぁ・・とか感じてしまったわけですが・・でも、彼らにしたら、ノンフィクションとして、作品を楽しんでいたのかなぁ・・・とか、思うと、まあ確かに、あり得ない話しとしてみれば・・・そこまでやるかぁ!!笑える〜!!!って、思えるかも。

だって、健康な心理状態でみれば、あれは異常だと思う。


でも、笑えないのは・・・全くあり得ない事も無いかもしれない・・・って、どこかで感じているからなのでは?と・・そういう自分がいることにも、ちょっと衝撃でした・・。


最後の森口先生の一言が、またコワかった・・。

ちょっと、グロテスクな部分もありますが、引きこまれる映画で、私は好きです♪


上映が終わると、あんなに笑っていたアメリカ人からも拍手喝采が(笑)